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P2ボルボメインテナンス 記録用

02 26, 2010
どんどん備忘録。

~音シリーズ~
「フロントロアアームブッシュ」

この情報がむしろ一番先に紹介されるべきだったかも知れません。
そのくらい、P2ボルボの足廻りにおける泣き所です。

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>現象は?

 ・これが、はっきりとした音には繋がらない、嫌らしい部分です。

 ・ステアリングを切った状態でブレーキをかけると、「クっ」と軽くステアリングを持っていかれる様な、
  感覚なのか音なのかはっきりしないものが発生する。

 ・様々な足回りトラブルのきっかけになって、複合的原因の一つであることが多く、事例ごとに現象も違います。
  なので、「何か変だ・・・(音がする)」と思った時は先ずチェック。

>どの部品がどうなるの?

 ・これまた良い写真がありません(申し訳ないです)。

 ・ちょっと判り辛いのですが、手持ちの資料と文章で紹介します。
  緑の丸がブッシュで、ピンク矢印が前側、ブルー矢印が後ろ側のブッシュです。

 ・両方のブッシュが、クラックが入り、ゴムの緩衝復元能力を失っている場合があります。

>なんで?

 ・設計をコンフォートに振りすぎて、耐久性が犠牲になったようです。

 ・前側のブッシュは上記理由に加えて、ゴムに反力を持たせる為か角度を付けて挿入してあります。
  その、ゴムが突っ張る方向にクラックが入り、最終的に完全に千切れます。

 ・後ろ側のブッシュは、中央に入れてあるスチールパイプの周囲にぐるっと一周クラックが入りますが、
  コレもブッシュのキャパシティー不足です。

>対処方は?

 ・交換です。

 ・後ろ側はOEM、前側はOEMの強化品それぞれipdで入手可能なようです。
  純正部品も、現在供給されているものは第3世代位のバージョンアップ品ですが、コストパフォーマンスを
  考えるとやはりOEM品でしょう。
  
 ・交換には、プレスを使用するためプロに依頼するしかありません。
  (プレスをお持ちのツワモノプライベーターであれば可能です)

 ・これは、実際に私が採っていた方法なのですが・・・
  先ず、ロアアームが接地状態(接地角度)になったときに、前側のブッシュが「捩れていなくてはならない」
  理由がいくら考えても見つからず、また見つかってもこじ付けにしかならないため、これを無くしていました。
  つまり、接地、静止状態にあるときにブッシュにストレスがかからない角度を探して、その角度で挿入する
  と言うことです。
  勿論、ロワリングやXC70(XC90)など、そのクルマのアーム角度に合わせて挿入です。
  そうすることで寿命が延びたかどうかは、確かめず終いで転職してしまいましたが、
  「フィーリングが変わってしまった」とか「サスが柔らかく(硬く)なった」などのクレームは一切
  ありませんでした。
  
 ・しかしながら、この方法はメーカーの指示に逆らった方法です。
  ディーラーで「こうしてくれ」なんてお願いしたら、非常に煙たがられてしまうでしょう。
  これを試すにはディーラーに顔見知り、日常会話レベルのメカニックを作ってからお願いするべきです。
  勿論、そうなってもその彼の見解が逆で、それについて論理的説明があったならば、そちらの方法を
  採るべきです。

                   
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P2ボルボメインテナンス 記録用

02 26, 2010
備忘録、続々行きます。

~音シリーズ~
「サブフレームマウント」

今回は、発生する個体数は少ないのですが、00’~02’くらいまでのV70(285)に発生する事例の紹介です。

重量のある、大排気量(大出力)FF車の基本構造として、フロントに大きなサブフレームが設置してあります。
同じ条件でもエンジンが「縦置き」のホンダ車やAUDIなどは違った構造を採っている場合もありますが、
「横置き」FF車は、エンジン・トランスミッション・フロントロアアーム等の基本要素を「コの字型」や
「ロの字型」のフレームに載せてからボディーにマウントしています。

P2ボルボもその例にもれず「ロの字型」サブフレームを使用していますが、各コーナーのボディーマウント部分
にラバーマウントが使われています。

この4つあるマウントの内、リヤ側の2つが弱ってきます。
「弱ってくる」と言う表現は正しくないかも知れませんが、サブフレームの穴にマウントを圧入する部分、
つまりゴムの外側に堅い樹脂製のカラーがあります。
このカラーの中にゴムが充填してある訳ですが、このカラーが痩せてきてしまいます。

すると、どうなるのか・・・

>現象は?

 ・ステアリング操作を伴う急ブレーキ時や、フロントに荷重が乗っている勢いのあるUターン時などに、
  足元の奥から「ゴクン」「ゴツン」「ゴツっ」などの重めで嫌な連続しない大き目の音が出ます。

>何故?
 
・フレームは頑丈な一体の超高張力鋼板ですから、前後で独立した動きはしません。
  4つのマウントに対し、前後左右方向に働く力は同じと考えるべきでしょう。
  しかし、加減速時の上下方向に働く力はイコールではありません。
  特にステアリング操作時や、サスペンションが大きく動く時はフロントを支点に
  リヤには大きく上下方向の力が働きます。
  これは前後左右の平面上の力と合体して斜めのベクトルとなりますが、この時同じリヤでも
  左右で向きは違ってきます。
  
 ・以上の条件で考えると、リヤのマウントは個々で悪条件に晒されていることになり、
  フロントに比べて消耗も早い事になります。

>確認方法は?

 ・これはナカナカ難しいです。
  「マウントラバーがフレームに対して動いてしまうかチェックする」のですが、パイプやバールなどを
  用いて、実際に力いっぱいこじって見るのが確実でスピーディーな点検方法です。
  
 ・しかし、リジットラックですと、かなり高さのあるもので、その高さまで上げられるジャッキも必要です。
  ある程度の高さがあれば点検可能ですが、どの部分をどうするか、具体的に示せる図や写真がありません・・・
  
 ・ですから、ここはプロに任せてしまいましょう。
  ディーラーであれば、この情報は必ず持っているはずですし、パーツも対策されています。
  
>処置は?

 ・基本的に、「ゴム部分」は耐久性が非常に高いパーツです。
  問題が出ているのは外周部分ですから、上下の動きを規制する硬質ゴムのリングを入れて対策する方法を採ります。

 ・勿論、ゴム部分にヘタリが見られればマウントそのものも交換してしまった方が安心です。

 ・対処方法に関しても、ここはプロに任せましょう。

                 

P2ボルボメインテナンス 記録用

02 25, 2010
前回に続き、備忘録です。

~音シリーズ~
「フロントストラットアッパーマウント」

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フロントサスペンションの上側をサポートしているゴム製のマウントです。

ナット3個で固定されているのがマウント本体で、取り外さないと良く見えません。
このゴムの下からショックアブソーバーのピストンロッドが入り、上から大きな特種形状のナットで締めます。
写真の赤の矢印で示した円形のリテーナー状のものは、サスペンションが伸びきった時に、ゴムに負担をかけない
ようにするためのストッパーです。

>現象は?

 ・入出力スピードの速い段差通過時に、ダッシュボードの奥から重い「ゴトゴト」音が発生します。

 ・例えば、歩道から車道への3cmくらいの段差や、表装工事中の道路のマンホール、キャッツアイ等の通過時。
  
>どうして?

 ・単純に外力によるゴムの劣化(硬化、ヒビ割れ)です。

>修理方法は?

 ・交換しかありません。

>確認方法は?

 ・バールや、大きいマイナスドライバーと懐中電気を用意して下さい。

 ・写真の赤矢印の円盤下にバールを差し込んで、少し持ち上げて下さい。

 ・出来た隙間から懐中電気で中を覗いて下さい。
  
 ・ゴム中心にスチールのチューブが接着してあり、その周囲にヒビ割れが無いか確認します。

 ・極々浅い、表面だけのヒビ割れでも、沢山あるようですと音の発生に繋がっている可能性があります。

 ・はっきりとクラックになっている様であれば、確実に音が発生しています。

>そのままでの維持、走行可能か?

 ・最終的に、完全にちぎれてショックアブソーバーのピストンロッドが飛び出してきます。
  フロントがボトムした時に、ボンネットを突き上げます。
  穴を開けるまでのクルマは見た事がありませんが、「バネだけで走行している」ことになり危険です。
  是非交換しましょう。

>社外品の品質は?

 ・以前、ipdの強化品を個人で仕入れたお客様に組んだ事がありましたが、なかなか良い感じでした。
  強化ゴムなのでポリウレタンの様な不安を伴う固さもなく、パーツライフも長いと思われます。

 ・その他は基本的に純正のOEM品のみで、アフターパーツメーカーのオリジナル品は今の所聞いたことが
  ありませんので、OEM品を安く手に入れ交換するしかないと思います。

 ・参考までに、ipdの共同購入サイトのURLを載せておきます。
  http://www.t01.com/volbox/kk/02/faq0.html

 ・因みにこれ、ipdの強化品そのものです。
  何所にクラックが入るのか判りやすい写真ないかな~って探してたら、丁度良く矢印まで付いて
  ipdのHPにありました。
無題
  
  矢印の先に、スチールのパイプがありますよね?
  この周りにクラックが入ります。
  ここを覗くために、円盤状のリテーナーを少し持ち上げなければなりません。
  クラックの無い、調子の良い個体であっても、交換履歴が無ければ「シワ」が沢山あるはずです。
  *力いっぱいに持ち上げ過ぎて、工具の先が滑ってしまいフェンダーなどを傷付けない様にご注意ください。

00’~04’位のオーナー様、一度確認されてみては?

                 
プロフィール

eizou1972

Author:eizou1972
大震災直前に独立を決意し、3年弱のブランクに苦しみながらもなんとかお客様のお役に立とうと奮闘しております。

お問い合わせなどございましたら、以下のアドレスまでお願いします。勿論コメントも大歓迎です。

eizou_eds@yahoo.co.jp

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